電車で読んでます
価格破壊 (角川文庫)
ダイエーの中内をモデルにした三十年前の本。
ゴスロリ探偵蘭(あららぎ)蘭
って言うキャラクターがラノベとかにいそうだという話を延々同居人としたりしていた。
いやまあ、もちろんそんな話だけをしてたら人生ってもっと色が多いすてきなものだといえるけど、
ところでぐびなま。の小西真奈美になんかちょっと邪悪な物を感じるひとはいませんか?
メモいくつか。
ジョルジュバタイユのママン
http://www.at-e.co.jp/maman/
7/1〜7/14 新宿テアトルタイムズスクエア レイトショー
7/15〜8/11 銀座テアトルシネマ レイトショー をR25で知る。
金原ひとみの書き下ろし
岩波新書おそるべし
柄谷行人の世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)。
長谷部恭男の憲法とは何か (岩波新書)。
神田秀樹の会社法入門 (岩波新書)。
見田宗介の社会学入門―人間と社会の未来 (岩波新書)。
何だこのラインナップは。思わずカラヤン買っちまったよ。
でははじめよう。
いわゆるページターナー。北朝鮮製ドル紙幣をめぐるインテリジェンスの攻防、とかいう要約ではさっぱり面白さが伝わらないが、一読して損をすることはない。
筋立ては巧みだし、マイクロICチップを巡るやりとりは、半導体やフラッシュメモリーを巡るかの国との仁義なき技術戦争を想起させ、うならせる。
ちょうど日本放送協会がそんなのでNスペでやってたが、そんな現実との距離感が絶妙で、そこがハーフフィクションとしてのこの本の洛陽の紙価を高めている。
拉致、偽ドル、日朝外交、闇市場。各輝く星の配置でなす星座のようでもある。手嶋氏のオフィシャルサイトのStephen's Clubもなかなか面白い。
他の人がさんざん言うようなディテールの妙というものは私にはほとんど感じられなかった。
無理してる感のほうが強い。ドルガバとかいわれても失笑ものである。
あと、男女の仲についての描写もわざわざアマゾンレビュー的なことを繰り返しはしないが、微妙である。
しかし、疲れている私にはこんなオチのほうが望ましい。
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_04/t2006041706.html
驟雨
物欲はひとまず収まった。ジャケットと、B&O BEOSOUND1と、本と、ミトロ買ったら。
最近また雑用頼まれモードで、まあそれはそれで仕事してる感を充足してはくれるが、精神の荒廃どうにも収まらぬのが要因か。
この本群が全て同居してる自分きもいとか思ったりもする。
一応今話題のウェブ進化論には阿部重をぶつけとく。正直阿部さんの言ってることが理解を超える瞬間ままあるが、楽観的なウェブ言説には楔打っとくべきだし、思想史的な分析も必要。新しいと100万遍言えばそれが全て新しいものであるか。
あちら側の威力は認めつつも、でもやはり「評価の陥穽」からは逃れられんじゃないかと一人まとまらぬまま考える。少なくとも上の十二冊、アマゾンのおすすめでは絶対出てこない。
明日から十二夜連続、上の本の解題やろ。